冷静と情熱のあいだ
 SkyperfectTV(日本映画チャンネル)は時々いい映画を普通にやっていて、ついつい見入ってしまう。

今夜は「冷静と情熱のあいだ」を見て泣いてしまう。いつも途中からで正直最初からちゃんとみたことはない。


原作の冷静と情熱のあいだ Rosso(ロッソ)by江國香織・Blu(ブリュ)by辻仁成単行本1999/09/01) 角川書店
どちらもしっかり読んでたりするが・・・。
 他にも「七人の侍」「日本のいちばん長い日」等々、映画はスカパーで見たものが多い。

冷静と情熱のあいだ・・・、このタイトルの深い意味を見るたびに考える。
かつての恋人、あおい(ケリー・チャン)をどうしても忘れられないでいた。彼の心に宿るひとつの希望は、10年前に交わした“あおいの三十歳の誕生日にフィレンツェのドゥオモ(大聖堂)で待ち合わせる”という他愛もない約束だった…。

自分にも後から考えると将に「冷静と情熱のあいだ」の瞬間があったこと・・・
映画に描かれている順正の如くにありたい・・・
自分の成すべき事と人生をこんな風に紡いで行けたら・・
あおいの様な独りでいることが出来る女性に惹かれるところ・・・
あおいの様に確かな芯を持つが故に少し剛情なるところがあるところ・・・
あおいが自分の弱さと、本当に強い順正への気持ちを周りに悟られまいとする心の葛藤・・・
順正の行き場のない心の動きに、なんか妙な共感を覚えた。彼なりに自分の気持ちに筋を通したところが。
情熱なる順正の台詞よりも冷静なるあおいの台詞の方が普通に聞ける。それを特に英語で言わせていたりするから尚のこと。
順正の台詞は聞いていて「その通り!よく言った!」ってな感じで少し照れる。
あおいは30歳の誕生日の1年前から仕掛けていた・・・チェロ弾きの人に頼んで。それなのに何故、一夜過ごした後、冷静に去ってしまったのか・・・。
人によれば単に優柔不断な男女なのかもしれない・・・。
冷静と情熱のあいだには何があるのか・・・・本当に考えさせられた。

この映画はキャスティングがはまっていると思う。ケリー・チャン、竹野内 豊、この映画で日本アカデミー賞優秀賞を受賞したらしい。
終盤に至るまでの少しもどかしく感じる二人の関係も、ラストのあの笑顔のための前ふりだったんだと思えるほど、最後の笑顔は素晴らしかった。
原作は“約束”がテーマ。でも映画はその“約束”のあとを原作よりちょっと先まで見せて、あのあとどうなったか?というところからが
正に映画のオリジナル部分。原作にはないエンディングだったらしい。

ENYAの音楽も良いし・・・広樹のチェロが一番良かった(あの楽曲はオリジナルらしい)。
チェロの響きで泣いてしまうのである。
by PREPTAKA | 2006-09-16 01:04 | LockerRoom
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